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JAF LIGHT ON TIME ライトで防ぐ! 雨・霧の日の事故
天候の悪い日でも、昼間ならヘッドライトを点ける必要はないと思っていませんか? たとえ自分の運転に支障がなくても、他車から見ると、ヘッドライトをつけた車のほうが視認性ははるかに高くなります。

他車に見られるためのヘッドライト

写真は、雨の日にヘッドライトを点灯していない車(左)と、点灯している車(右)をドアミラーで見たものです。ヘッドライドを点灯していない車は窓やドアミラーに水滴がついているため、車の輪郭さえ確認しづらくなっています。他車のミラーの中に自車が映っていないということは、相手にとって自車が存在していないことと同じなのです。

では、実際に雨の日にはどれほどの事故が起こっているのでしょうか? 首都高速道路株式会社によると、雨の日の1時間あたりの事故件数は、晴れの日の約5倍にもなるという結果が出ています。雨の日は、晴れの日よりも路面が滑りやすくなっているだけでなく、雨粒による視界不良も影響しています。
雨の日のサイドミラー
晴れの日と雨の日、1時間で事故は何件?
注:平成24年度(24年4月〜25年3月)に首都高速道路で発生した1時間あたりの事故件数。総事故件数の82.4%は晴天時だが、事故件数を晴天時間で割ると1時間あたり1.1件の発生率となる。データは首都高速道路株式会社提供。

霧の日に潜む危険は“見誤り事故”

一方、霧の日には“見誤り事故”が増加する傾向があります。“見誤り事故”とは「予想していたよりもカーブが急だった」「道路が凍結しているとは思わなかった」というふうに、周囲の状況を“見誤る”ことによって起きる事故です。その“見誤り事故”の発生する割合は、晴れの日はわずか1%にも及びませんが、霧の日は6%を超えています。周囲の車に自車の存在を見誤られないためにも、ヘッドライトの点灯を励行したいですね。もちろん、対向車の眩惑には配慮するようにしましょう。
晴天・霧発生時における“見誤り事故”の発生割合
出典:財団法人交通事故総合分析センター『ITARDA INFORMATION No.67』2007年4月